2005/07/06 特殊性
最近、竣工した住宅に関してよく言われる事について考えてみた。
この住宅は、一般的に店舗かあるいは事務所みたいと表現される。
一言でいえば、住宅らしくない。
では、住宅らしさとは何か。
恐らくそれは、形の問題に繋がっている気がする。
つまり、家型をしていない。家型が住まいを連想させるのは容易いが、家型を採用する事で
住宅のように振る舞っている建築も少なくない。
ハウスメーカーの建てる家は、ほとんどが勾配屋根を持つので家型の変形であるが
一般的にはこれが住宅らしさか・・・。
しかし、現代の住宅における位置づけは、間違いなく変化しており単なる生産の場と切り離された
消費の場としての建築という場ではなくなってきている。
それは、東京だけでなく長野においても顕著だと思う。
つまり、癒しとしての団らん空間等の単一の用途における建築ではなくなってきているのだ。
だから、そこでは常に事務所になる可能性や店舗になる可能性をもっていた方がより柔軟だと言えるしその方が自然ではないだろうか。
終身雇用制度が崩壊しかかっている現代で、これから過去のような経済に戻る事は考えられない。
景気が良くなっても、同じ位置には戻れない。
上記の住宅は、商業地域に建てられている事を考えても、その可能性が高い。
そのような場で住宅らしい建築を建てる事の方が、私にとって不自然きわまりない。
特殊解かどうかは単体では把握できない。
建築は、常に環境と時代に左右されうるものだ。
それほどに、建築は変化している。
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