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2005/09/06 都市化

養老先生の著作「逆さメガネ」を熟読中。
そこでの「都市化」論が興味深い。
都市と聞くと建築関係者は思わず反応してしまうが、建築個別を論じるものではない。
都市化=自然を排除する
このことを今まで人類は無意識に徹底してきたことによる歪みが現代の問題だという指摘である。
一番の問題は少子化であり教育が問題なのだが、それは上記の都市化によるものであるという。
子供は自然であるーという養老先生の指摘は正しい。
この本を読んでいて、自分自身もその都市化に加担していることに気がついた。
それは、建築を創る事に対してではなく、自然を無意識に排除しようとしている事において。
私は長野という一見自然に恵まれていそうな所に居住しているが、明らかに都市化された生活をしている。
それは、この日本ではどこにいっても同じだろう。
しかし、問題なのは環境がそのように都市的なのではなくて、意識が都市化されているという事が問題である。
それは、養老先生が言う通りすべて人間のあるいは大人の都合にあわせて環境を構築しまた構築したいと意識している。
人間は意識なしには創造できない。だから望むようにしか創造はできないものだ。
建築を含めて人工物は、自然を排除する事で成り立っている部分が多々ある。
かつて、この地球上を人工物で埋める事を夢見て、ユートピアを無想していた時代があった。
しかし、それはもう自然そのものである人間さえも自ら構築した人工物で絶滅させてしまう可能性孕んでいることに皆気がついてしまった。そして、その意識は今も密かに人間の意識の中に潜んでいる。
だからこそ、なかなか環境破壊が減らないのではないか。
自然と共存しなければいずれ人間自身も生きていけない。
しかし、かつてユートピアに憧れた意識は世代を超えてくすぶっている。
建築はその意味では最先端の行為である。
建築が未来を構築している。だから苦悩する。
このままで良いのかと・・・。

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