2005/09/07 一元論
引き続き養老先生の著作の話題。
「逆さメガネ」を読み終えました。
共同体と機能体、一元論の難しさ等興味深いです。
ここでは一元論について。
これは建築にも通じる話。まぁ全てが通じると言えば通じますが。
かつてミースが構想した均質空間。
世界の空間全てが均質空間になってしまったら・・・。
そういう質問をミース本人が受けた事があるらしいが、どう答えたかは知らない。
恐らくそんな世界はあり得ないと思っていたに違いない。
建築家はその手法を一般化するかのごとく論じる事がある。
でも本当はそんな事を本気でしたいとは思っていないのではないかと思う事もある。
建築は一品生産だから、そこには唯一無二のモノが建つ。
でも、それはたとえ他に同じ形をしているものがあっても同じではない。
現実の世界で同じなものは二つとしてない。
「同じ」ということが意識でしか認識できないのが良くわかる。
例えば、設計者が同時に10棟並べて住宅を設計したとして、どんなモノが最善なのか。
それは、視点によって全く違うものが出来る。
例えば、10棟が一つの建築として全体が関連し合っているという見方とある棟を一般化して
それが反復するという見方。
この例を考えても一元論では歪みがでそうだ。
でも現状はだいたいが後者の例で街を反復しているのが多いと思う。
似たような街が反復される。
でも変わらないものもある。
それは、地球上の環境の中に建つということと、人間が使うという事。
人間の大きさはそれほど変わらないが、環境は注意をしないと簡単に変わってしまう。
でもそのデリケートな環境と一緒に建つという事は変わらない。
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