2005/12/07 form
かたちと機能は密接な関係だが、美しいかたちは機能を抜きにしても美しかったりする。
しかし、単に美しいだけでは彫刻やオブジェと変わらないし、建築である以上は機能を要求されるのも当然。
かといって機能をトレースして美しいものが出来るのかと言えばそうでもない。
「形態は機能に従う」と言ったのは、L.H.サリヴァンですが、現代において特にバーチャルな世界においては既に崩壊しつつあります。
形態が機能に従っていないものの典型としてコンピュータの世界がありますが、逆に考えると形態が機能に従わなくなったとき、実体である人間の体からも離れていく事になります。
数年前に仮想空間がもてはやされたとき、アイディアコンペでしきりにバーチャルな提案を要求するものがありましたが、それで何が分かったかというと、人間の体から離れたバーチャルはバーチャルでしかなくそれ以上でもそれ以下でもない。
そこから発展する建築を考えるのは、思想として可能だが建築として何が新しいのか。
確かにインターネットの普及で実体を等価にする事が容易になったのは事実である。
しかし、実体をどう等価に扱おうとしても、交換不可な現実は変えられない。
だからこそ魅力のあるテーマでもあり、こぞって細分化と等価が浸透していく。
建築を解体し、細分化して等価に再構築する。
この行間にどれだけのくさびを打込めるかが勝負と考えるか建築の解体をやめるか。
道は険しい・・・。
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