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2006/11/01 建築を読むという事

随分更新していなかったのですが、久々のエントリー。
最近は、建築や建築業界を客観的に見るようになりました。
それには、それなりの理由があるからだけど。

さて、建築だけでなくいろいろな人工物には作者がいる。
作者が居て作品がある。
作品はそのとき作者の意図を明確に表現しているのだろうか。

建築の場合、作者は一人ではない。むしろ他者との対話によってしか生成されない。
しかし、そこに出現する構造体は明らかに何かを語っている。
でも、その言葉は作者の言葉ではないかもしれない。

以前は言葉で表現出来ないから造形で表現するのが建築だと考えていた。
でもそれは、少し違うかもしれないと思うようになってきた。

ヒトという動物は言葉を持っている。
ヒト以外の動物も言葉と似たようなものを持っているが、ヒトほど明確ではない。
ヒト以外の動物は環環境と呼ばれる独自の環境を持っている。
しかし、ヒトはその環環境を持っていない為に言葉を用いて環境を構築しているらしい。
だから、ヒトが言葉を用いる事で人間になるのだそうだ。
そして、言葉によって環境を構築するのだから、言葉で表現出来ないものは環境ではないという事になる。

建築を言葉に置き換えることは、それが単なる言葉の羅列にとどまるのではなく、建築そのものを読み込んだ結果とも言える。
そう考えると、建築を読む事は作者の言葉を聞くという事ではなく、そこに秘められた「言葉」を読み込む事だ。
それは、自分の創ったものにも言える訳で、読者=作者だったとしても
読まれたものは同じではないという事だ。

建築を読み社会を読み世の中を読む。
読んだ先に何かがあるわけでもないと思うし、それが何になるのか分からない。
でも、そういう視点を失ったら、ただのヒトになるんだろうな。

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