Category Archives: 2019

kanazawa

金沢に行ってきた。21世紀美術館は僕の建築家人生のスタートとほぼ同時期に完成しているので、特別な思いがある。もう何度も訪れているが、娘も一緒なのは9年ぶり。今回は事前に図面を読み込んで、新たな感覚で挑んでみた。2004年竣工なので、もう15年になるが今でも輝いて見えるのが嬉しい。平面にこだわるSANAAらしく、「まる」というアイコンは地図で見ても異彩を放つ。これだけの大きな「まる」は、ありそうで無い。大型連休の真ん中で混んでいるのは予想していたが、想像以上の人混み。長い行列に並んで有料スペースを見る元気はなく、無料スペースで建築を体感。こんな建築を無料でいつでも体感できる金沢市民に軽い嫉妬を覚えながら早々に切り上げて、別の場所へ。午前中は兼六園を見ていたのだけれど、金沢城公園の玉泉院丸庭園にも行ってみた。そしてそこから、ひがし茶屋街へ。日本庭園や伝統的な文化や建築と、近代建築の美術館や先鋭的アートが共存している金沢に、あらためて感心します。その懐の深さをもう少し長野にももってもらえたらいいのになぁ。…

けんちくのはじまり

気がつくと冬の気配が遠ざかり、春の足音が聞こえる今日このごろ。少しだけ、けんちくのはじまりが見えてきました。まだまだ予断は許せないけれど、どうにかなりそうなところまではたどり着いた感じ。もしかしたら、当事者(クライアントを含め)以外にはこの「悶々」とした日々を過ごした気持ちは理解されないかもしれないし、そんな当たり前のことを自慢げに語られても・・・と思うかもしれない。でも、限られた予算のなかで最大限の価値をという永遠の課題は、突き詰めればブラック企業のような過酷な労働だったり、不当な待遇を強いることにつながるわけで、そんな状況を変えるためには、少しでも新しい提案を受け入れる柔軟性を持っている人たちと仕事をしていかなければ、先はない。少なくとも僕の立場はクライアントの利益を高めるために存在はしているが、それが全てではない。社会的に意味のある活動をしたり、僕自身の作家としての仕事を全うすることが大前提だと思っている。そういう思いが理解できる人たちとモノを作っていけるといいが、そんな人に出会える確率はあまり高くはない。ただ、悲観もそんなにはしていない。それは今までの僕の活動を応援してくれる人たちもいるからだ。「あきらめない」ことを実行することは、口で言うほど簡単なことではない。結果が見えて…

初詣 2019

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。今年は、初めて(初詣として)善光寺に行きました。年末にたまたま善光寺に立ち寄ってみたら、観光客の賑わいぶりにびっくりしましたが、その賑わいがすごくスポット的で少し離れると閑古鳥が鳴いているという状況にまた驚いて。じゃあお正月はどうなの?と思ったら、善光寺に初詣は行ったことがないということに今さら気づきました。もう長野に住み始めて長いんですけど・・・。 トップの写真が山門で、回廊に上がれるということで、早速拝観しました。内部は写真撮影不可ですが、景色はよろしいとの事。初めて見る眺めと木造の回廊の軽快さが気持ちイイです。あらためて立派な木造建築群です。社寺建築も少しだけ設計経験あるのですが、これだけ大きいとどうなるのか想像つきません。唐突ですが、今年はいい年にするぞー!…