Category Archives: 2022

信州の建築家とつくる家

JIA長野県クラブ監修の冊子「信州の建築家とつくる家」が発刊されました。 弊所作品の「UT-house」が表紙に採用されました! 本の表紙となると、僕も初めての経験なので、とても嬉しいやら恥ずかしいやらで感情が迷子中です。 住宅であっても、建築の外観というものに僕自身特別なこだわりがあり、一枚の絵で全てを語れるほどの外観というものに、いつも憧れを持ちながら建築をつくってきたように思います。 インスタ映えと言われるずっと以前から、”見栄え”というものに真剣に向き合いながら、ときに機能や安全性やメンテナンスと闘いながら、僕が想う理想の建築を目指してつくったモノが”表紙として採用いただけるという評価”をいただけるということは、誠に嬉しい限りでございます。 建築家は、少なくともアトリエ事務所を自称するならば、単に依頼された通りの建築をつくることが我々の職能ではなく、社会にとって、未来の世界にとって何が必要かと問い続けることが必要だと僕は思うのです。 そして、田舎の小さな個人事務所のささやかな活動であったとしても、建築を作り続ける限りは、何かしらの影響を与えられるのではないかと思いたい。 どんな世界であっても、フォロワーが多いことはもちろんいいことなのは間違い無いですが、フォロワーの数よりも重…

Y-factory

木製サッシ工場の増築工事の計画。もう3〜4年前から計画していましたが最終的にアンビルドとなったので、クライアントのご了承を得て、計画案を公開します。 この案の前に、鉄骨2階建て案もあったのですが、資金計画の見直しにより規模を縮小して、木造に拘った案がいいということで、20mスパンという木造ではなかなか難しい構造に挑戦しました。スチールロッドを併用したハイブリッド型であれば、対応できるメーカーもあったりしますが、意匠屋としては合理的な中にも”モク”であることの意味とか表現を考えたいということで、大量の信州唐松の”雨”が降る天井を妄想しました。 ”鬼滅”で一躍有名になった市松状にトリプルガラスの高断熱木製サッシによって、気密と断熱の良い工場空間のあり方を追求しています。 数年前の台風による浸水も経験した地域なので、防災の観点も配慮しながら、計画しています。実現はできませんでしたが、この試みに無駄はないと信じたい・・・。 CGムービーと概要…