Y-factory_信州唐松の”雨”が降り注ぐ空間

木製サッシを製造するメーカーの新築工場の計画。
周囲は農業用地に囲まれている千曲川沿いの敷地環境。
自社製品をふんだんに使用した、木造工場を目指した。
出来るだけ一般流通材を利用した、スパン約20mの大空間を構想している。
60角の角材を用いて細かく編み込むように配置し、配置面をジグザグに構成することで、通常のトラス構造よりもより重厚感のある天井面をそのまま意匠に用いている。
材料を信州唐松にすることで、地域のあるべき工場空間をより感じられる空間になっている。
施工的にも簡単に出来るよう、仕口はシンプルな形状を想定している。
ウッドショックやコロナ等の複合的な社会情勢の影響で、結果的にアンビルドになってしまったが、構造計画も終えて、根拠のある計画なので、今でも実現可能な状態である。

location : 長野県千曲市
site area : 1807.04 ㎡
size : 886.85 ㎡
structure : Wooden structure
構造設計 : KMC/蒲池 健