Category Archives: 日記

網戸製作

SI-houseの網戸を製作しました。 実は、竣工時にも網戸はあったのですが、取り外しの事を考えて、簡易なもので製作した所、すぐに機能しなくなってしまいました。その後、クライアントの使い方でなんとか網戸のない状態で過ごしていただいておりましたが(ご本人も網戸が意匠性を損なうので、極力付けたくなかったようです)、特に夏場は夜の換気の際に虫の侵入があって窓が開けられないのであった方が良いねとご意見いただきまして、製作しました。 自分で設計しておいてなんですが、フレームが極細なもので、なんと18mmしかありません。そこに取り付けるには、極細の物しか使えないので、今回は24x12mmの角材を使用しました。 私自身の特注製作品です。 取り付けもうまく納って一安心。…

UT引渡し

なんとか引渡しすることができました。 まだ残工事がいっぱいあるので、完成と言える状態ではないですが、とりあえずひと段落。 内部の写真しか、まだ撮れていないけれど、なかなか精度良く仕上がりました。 施工者様は、最初から最後までほぼ外注しないで、マルチスキルのワンチームで施工するという挑戦をほぼ成し遂げました。 僕にとってもかなりの挑戦的なプロジェクトになったと思います。 一見すれば、今までと変わらずに出来上がっている様に見えますが、そのプロセスはかなりの紆余曲折がありました。 新たな発見はもちろんありましたが、思わぬ失敗もありました。 それをなんとかリカバリーしながら、ここまで創り上げました。 昨今は効率重視の工業製品の寄せ集めで、住宅なんかは簡単に出来る時代に、ここまでの精度で一品ものの現場製作である建築を、多能工チームでコツコツ作ることが、世の中に何か新たな価値を生んでいるかどうかは正直わからない。 ただ言えるのは、いろいろなコストを含めた制約の中で、ここに建てるならば、これ以上ない住宅になったということ。 クライアントと僕と施工者は、きっと同じ気持ち。 最後に、クライアントにはこの様なチャンスを頂いて、本当に感謝しかありません。 そして、一緒に頑張ってくれた親方と職人チームの皆様…

UT現場

いよいよ師走が近づいてきて、寒くなると同時に現場も騒がしくなってきました。 毎回寒い時期の現場は、職人さんも大変ですが、我々のような監理する側もじっとしていると寒さが堪えるので、結構大変なんです。 それでも、毎日通って監理というより現場監督以上にいるので、通常の設計監理よりも手間をかけて創っている自負はあります。 模型の視点を確認したくて、Newドローンで撮影しました。…

UT。。。

難関だった基礎工事がほぼ完成し、建方工事が進んでいます。 基礎と一体の擁壁と木造による空間構成がメインテーマですが、言葉で語るほど建築を実現するのは簡単ではないです。 実際、基礎業者には何社か断られました。 基礎工事とRC工事は同じコンクリートを扱う工事ですが、棲み分けがされているらしく擁壁の様な壁は基礎工事とは厳密には呼ばないようです。 しかし、この計画ではRC壁の存在は重要な要素でもあり、以前にも試みた派生形の形態でもある。前回は鉄骨、今回は木造の試み。 異種の構造であるけれど、混構造ではないというのが、僕の好みでもあるのですが。 完璧な施工は、今回も難しくて少々の荒さが目立つ部分はあるものの、想定した建築らしさは十分に発現できていると思う。 この特殊な形態を実現してくれている施工者の勇気と情熱には頭が下がります。 これから、どんどん良くなって行けそうだけど、気を抜かずに最後まで駆け抜けようと思います。…

UT基礎

”UT-house”の基礎工事が少しずつ進んできました。 今回は、基礎工事が難関なので、日々の天気を睨みながら、気を抜けない状態が続いております。 住宅に限らず建築工事は、特にコンクリート工事は、デジタル化が進んでいる現代でも、精度においては人の手による誤差が避けられません。全てを公差±0で施工する事は不可能なので様々な逃げの納まりを考えながら、最終的な仕上がりレベルを狙って施工していかなければなりません。CADで図面化していると直線は当たり前に書けますが、現場で実現するには精度を求める程に難易度が上がります。 CGと現実世界の決定的な違いは、その微妙な揺らぎの有無だと思います。CGで見る建築は、現実の建築よりもとても硬く見えます。 一部の隙もなく完璧に収まっているので当然と言えば当然です。 でも、世界の巨匠の名建築は、現代の建築とは全く違う環境の中で作られて、壁だって曲がってたりしてますが、なんとも言えない魅力があります。精度を高める努力を怠ることは決して良いことでは無いけれど、それと建築の本質とはまた違う気もします。 究極の精度で作りたいけれど、魅力的な揺らぎも生み出したい。 その絶妙なバランスが重要だと思うし、それをコントロールするのは至難の業。 意図的にそれが出来…

現場雑感

コロナ禍の中で、幸いにも仕事があって活動が継続できることは、本当に幸せだと思います。 活動したくても出来ない人、特にパフォーマンスを披露するような活動は、なかなか苦しい状況だと思います。 建設現場も多少の3ミツが予想されますが、僕の現場は、そもそも人数が少ないので、危険性も少ないです。 でも、着工できると思っていた現場が無くなったり設計契約できた案件が無くなったりすることは、今の環境では日常的存在していて。 そのこと自体は、本当に大変なことでダメージを受けている人もたくさんいると思います。 その一方で、環境の変化によって新たな仕事が生まれる可能性もあるし、変化することには、いつも前向きでいたいと常に思います。 最近思うのは、あのまま進まなくてよかったと、今なら思える仕事もいっぱいあって。 むしろこれってチャンスかねって思うこともしばしば。 今の現場も決して、順風満帆とは言い難い状況が続いています。 でも、もうそんなことは気にならないぐらい、凄いパワーを持っている人達と仕事が出来ています。 一人で悶々とした日々がバカらしいくらいに。 ありがたいことです・・・。…

SI訪問

コロナ禍は収束方向ではありますが、まだまだ油断はできない状況の中、「SI-house」の見学とご相談に伺ってきました。外出自粛で家にこもることが多くなってしまった昨今。住宅のあり方は、急激な改革を強制的にしなければならない状況になってきました。家の中で、仕事をする環境も増えてくると、当然住宅に対する捉え方も変わるでしょう。そして、社会が変革すれば、住宅も変わって行くと思います。それは建築全体にも言えると思います。どう変わっていくのかは、まだ分かりません。でも以前と同じ状況に戻ることは、多分難しいと思います。。環境も関係も、常に変化している。変わるもの、変わらないもの、信じること、信じられないこと。その選択の積み重ね。正しさに固執していれば、恐らく生き抜いていくことは難しいと思います。絶対的なものよりも、相対的。価値観でさえも流動的になっていくかもしれない。この住宅のオーナーご家族の暮らしぶりは、僕に色々な事を教えてくれる。 中庭のシマトネリコがとっても立派になっていました。オーナーの愛情があふれていて、緑がキレイ。樹形もイイ。水庭についても、いい話が聞けました。企業秘密に取っておこう・・・。 生活感のない空間は美しいかもしれないが、生活感の美しさを考えた方が自然だし生活している事を否…

“M2-house”

年末にお引渡しをしましたM2-houseの残工事がほぼ終わり落ち着きはじめました。季節の関係で植栽がまだなので、完成形はきっとこれから変わっていくと思いますが、だんだんと住宅として機能している様子を感じたり、素敵なシーンのお話を聞けると、色々と苦労したことも吹き飛ぶくらいに嬉しい気持ちになります。これからも、クライアントご家族には長い目でこの家を愛してもらえればいいなぁ。…

謹賀新年2020

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。年越しの準備もそこそこに、迎えました新年です。今年の恵方詣りは穂高神社。昨年は今までの構想をカタチにする事に没頭できた一年だったと思います。また、いろんな人に出会えた年でもありました。新たなプロジェクトが動きつつある中で、今年はカタチになったものが評価される年になるといいなぁ。Olympic year でもあり、僕の年齢もキリのいい数字になるので、より大きい流れを作りたい・・・2020!…

M2現場-その2

工事もいよいよ賑やかになってきました。様々な問題を何事も無かったかのごとく装いながら、少しずつ進んでいます。一つの工程で劇的に空間が変化するときもあれば、一目では分からないけれど重要な作業をこなしながら、形になっていきます。料理でも一手間かければ、見違えるように、建築の施工においてもそれは一緒。ヒト手間の積み重ねによって、行き着くところは全く違うモノになってしまうのは、どんな世界にも言えると思います。こちらとしては、全てにおいて手間をかけて貰いたいけれど、そもそも職人としては手間がかからない方が良いに決まっている。だからこそ、手間の価値があることが表れるように考えないといけない。どこに重点があるかを判断するのも、やはり現場監督をはじめとする施工する人達とのやり取りの中で決断していかなければならない。やるべき事なのか、そうじゃないのか、自問自答する日々です。…

M2現場

鉄骨の建方がほぼ終わり、空間のボリュームが現れてきました。フレームの状態というのは、建築の振る舞いに関わらず、まさに素の状態に近いので、とてもダイナミックで魅力的だと思います。ここから通常はどんどん閉鎖的になっていき、ダイナミックさと引換えに建築としての機能を満たすべく、空間が変化していきます。建築は基本的に機能が必要ではありますが、機能を無視した建築は、建築ではないかというと、そうでもないと僕は思う。ただ、意図的にそういうものを作るのは、社会的な背景とか、環境の問題とかで、非常に難しいとは思います。ムダという指摘は容易で安直だから・・・。空間は英語でspace、つまり宇宙。かつて宇宙にはエーテルと呼ばれる物質で満たされていると信じられていた。今はもちろん否定されているが、エーテルではない何かが満たされている美しい空間はきっと存在する。そんな空間を僕は作りたい。…