未来大学 研究棟

山本理顕さんの初期の頃の作品は、すごいディテールだなとずっと思ってましたが
とある人から、その方のご近所にあるスーパーが理顕さんの設計だったそうですが
あまりに細いワイヤーを使っていたらしく、屋根が崩落しかかっていて撤去されたそうです。
細いワイヤーを使う事自体は問題ないと思うのですが、施工能力がついていけなかったのかな
と思いました。建築は想像力と技術力が一致していないと、形にならないので、その辺が難しい。
施工者側から言わせれば、「こんな設計しやがって」などとおっしゃるのでしょうが
僕はスーパーマーケットの設計でも手を抜かない理顕さんの方が正しいと思います。
時代の一歩先ではなく半歩先を行くといったのは、確か丹下先生だったと思いますが
時代の半歩後ろの施工者がいるとすれば、それはもう背中すら見えない・・・。
新潟の朱鷺メッセの連絡通路もそうだったが、設計の問題だけで事故は起こらないと思う。
話がそれましたが、研究棟も見てきました。
校舎よりもさらに挑戦的だと思いますが、それが前面に出ていなくて、むしろおとなしい感じ。
施工はすごく大変そうに見えましたが、どうだったんでしょう。
小さなデザインで全体を構成するのは、最近の流行のようですが
理顕さんのは、機械的なところというか、鉄という感じがとてもイイです。
内部は研究棟なので、遠慮しました。