Category Archives: 2007

TNデザイン一級建築設計事務所

シアトル公共図書館

Photo:Seattle Library by Theodore Scott オランダつながりでOMA率いるレム・コールハースの作品。 もうこれは圧倒的です。 最初にこれを雑誌で見たときには衝撃でした。 レムは続々と巨大プロジェクトを完成させていますけれども、その中でもこれは良いと思います。 シアトルに行った際は是非立ち寄りたい! そんな予定ないですけど・・・(泣) こういう構成を大きな建築でやるのは力技というかとにかく圧倒されます。 青山のプラダもある意味同じように見えますけど、なんか小さい分よく言えば繊細ですけど。 このシルエットは迫力です。 なんか抽象的な言葉しかでない・・・。まぁ現地見てないんでこんな感じ。…

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スタッドシアター

Photo:IMGP1617 by epredator これは、僕にとって現地に行くのがとても困難だろうけど見てみたい建築。 設計はSANAA。ようやく完成したようです。 プロジェクトが発表されたのは約十年前の1998年ですが、ここで考えられたことが現在のSANAAのプロジェクトにどう影響しているかを考えると非常に興味深い。 十年という時間は人間のスパンで考えると長いかもしれないが、建築にとってはそうではない。 それだけ思考の射程を長く持っていないといけないということ。 施工段階では、日本のプロジェクトのように全てに決定権があったわけではないそうだが、そのバランスがとても良く見える。 全体の均質感や透明感は実際に現地で歩き回ってみないと感じられるか分からないが、とても魅力的に見える。 SANAAの作品は透明性というテーマがあると思うが、その透明性は単にガラスが入っているから透明という訳ではない。 西沢氏が多様性の世界と語っているが、いろいろな人間の活動と風景が混ざり合っていく透明感らしい。 この作品ではそれが達成出来たと西沢氏は思っていないらしいが、その一端が見られるのなら是非行ってみたい。 あーオランダ行きたい! 画像は設計時のSANAAのスケッチ…

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国立新美術館

by Photo:THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO (国立新美術館 Kokuritsu Shinbijutsukan) Michael Francis McCarthy 今や国民的知名度が最も高い建築家でもある黒川氏の設計。 この建築、僕はあまり好きではありません。 造形的にというわけではないのですが、ファサードの構成が好きではないです。 そういえばこれも日建設計とのコラボですね。 六本木はこんなのばっかりなんでしょうか。 やっぱり組織の力って凄いということでしょうか。 黒川さんこのファサードのスケッチ書いて終わりだったりして・・・。 時間なかったので、内部は見てません。 どうもこの大味な感じのデザインが・・・というか・・・。 この美術館は設計段階では「ナショナルギャラリー」と呼ばれていたが正式には そうならなかった。それは、海外から来る観光客がロンドンやワシントンの「ナショナルギャラリー」と同じような美術館だと勘違いされたら困るかららしい。 つまり、そこに「ナショナルギャラリー」と呼べるだけの理念がないということ。 さらに、美術界にもいろいろ日本的な閉塞感があるらしく、その類いの批判もあるらしい。 運営面からみると、美術館に来館する人の多くは中高年の女性…

田園

季節が少し秋らしくなってきました。 これは田んぼの隣に計画した住宅。 きっと今頃は黄金の絨毯になっているころかなと思います。 田舎にいるとこういった風景がめずらしくないのですが似たようなハウスメーカーのサイディングを見せられると幻滅します。 外観に関して言えば、東京のような立地状況の場合、外観を引きで見られる場所というのはほとんどありません。 田舎に行けば行くほど外観はむしろ重要に思えます。 東京の街はインテリアのみだと言っても過言ではありません。 外部や道路さえも既にインテリア化しているのではないでしょうか。 都市というものはそういうものなのだと思います。 田舎をインテリア化するのは無謀ですが、ほとんどが外部であると考えると外観に意識的になることで住宅だってランドマークになり得るということです。 よくある意見は、『周辺環境に調和して・・・』ですが、どんなデザインが調和してると言えるのか。 僕には僕なりの調和の仕方が存在しますし、そうではないという意見もあるでしょう。 これから田舎に住宅を建てる方々は、その辺をよく考えてつくりましょう。 単に周辺に埋没してしまったとしても、それは日本の田舎を象徴する風景の一端に組み込まれてしまうのですから。…

東京ミッドタウン

1ヶ月ほど前に東京へ行ったときに寄りました。 ほんのさらっとですが・・・。 安藤建築の21_21DESIGN SIGHT これって日建設計とのコラボだったんですね。 コラボなんだけど日建設計の影がほとんど見えない感じ。 さすがですね サントリー美術館も隈さんと日建設計だと思いますが こちらは何となくうまくハンドリングしてる感じ。 美術館はまたの機会という事で入り口を素通り。 でもファサードはやはり秀逸。 ルーバーはいろんな人が使ってるし僕も使おうと思えば使えるのだけれど これだけのモノを見せられると安易には使えないと思ってしまう。 よく言われるのは「予算があるからでしょ」という意見。 隈さんはすでに巨匠の域でしょうから当然と言えば当然。 確かにコストは重要。コストによって解決する問題はたくさんあります。 しかし、本当に重要なのはどんなにお金があっても辿り着けない部分があるという事です。 一般的に建築には値札がついていませんから、実際にどの位のコストがかかっているか良くわかりません。 建築は一品生産なので比較すること自体が難しいのです。 そして特別な事をしようとすればコストが掛かるのは当然です。 良いモノをつくろうと思えば思うほど、コストは膨らむ方へ傾きます。 良いモノだから当然ですね…

横須賀美術館

横浜からちょっと足をのばして横須賀へ 海沿いの峠道を走りながら、鼻歌を歌っていると 突然山側のひらけた空間に気がつくと、山本理顕さんの設計した『横須賀美術館』に驚く。 緩やかな斜面の上に海を見下ろすように建っているそれは、美しいと思った。 『はこだて』の時は街を見下ろすように建っていたが、それを思わせるランドスケープ。 どちらも箱形だがこちらの方が繊細だ。 もっと鉄板に穿たれた「孔」がたくさんあるかと思っていたが、案外少ない。 しかし、それは内部に入った時点で思い違いだった事に気がつく。 孔から海があまり見えないという批判があるそうだが、それは僕には気にならなかった。 むしろ、限定されている孔から海上を走る船が見えたときにはっとする美しさを感じた。 思った以上に多くの船が行き交うので、簡単にその場面に出くわす事ができる。 孔の数を多くすれば、外観上は派手かもしれないが、それはあくまでも「外観上」という話。 孔を内側から眺めたときにどちらがいいかと考えたら、この選択は間違っているとは言えない。 眺望がいい場所に建てる建築はこの部分がとても難しいと思う。 いい眺望をたくさん取り入れたくなるのは誰しもが思う事だが、ではガラス張りで全て見通せる事が出来れば良いのかというとそうでもない。 ゲー…

時間

またしても放置状態のブログですが、久々の更新です。 きっとこの文章を読んでいるあなたはそうとうなマニアです(笑)。 先日、横浜に家族で小旅行。 ある愛すべきカップルの披露宴に出席するために。 式場は横浜のとあるヨットクラブにて。 街の喧噪を少し離れた住宅街にそれはありました。 とても自然な佇まいが二人の雰囲気に合っていて清々しい気分になりました。 二人にとっても僕にとってもその瞬間は常に一瞬でしかないけれど、その瞬間の 積み重ねが厚みを持ち、そしてかけがえのない時間になってゆく。 時間は常に滞りなく流れているけれど、その流れ方や受け止め方は様々だ。 だから、その時間を共有出来る事は奇跡に似た出来事かもしれない。 幸せそうな二人を見ながら、ふと自分を振り返ってみると横に居る妻と10年の時間を共有している。 その積み重ねは自分でも信じられないほど厚いものだ。 でも、過ぎてしまった時間はほんの一瞬のようにも感じる。 これから流れてくる時間をどう受け止め、どう流していけるのか。 そんな事を考えていた。 お二人の幸せな時間が永遠であることを祈りながら。…

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雑感

Photo:黒川紀章・中銀カプセルタワービル Nakagin Capsule Tower, tokyo, Kisho Kurokawa by pictureTYO 今年二度目の更新! 放置状態のブログですが、最近感じること。 建築家という職業も東京都知事に立候補した黒川氏のおかげで 一般的にも広く認知されたことと思います。(笑) でも実際建築家と呼ばれたとしても全ての人が黒川さんのように資産をたくさん持っているわけでもなく、建築家と呼ばれなくとも、素晴らしい建築をつくることができる人もいます。 実際黒川さんも学生時代から有名でしたが、実際に作品が出来たのはずっと後で、作品がない時代も建築家として有名でした。 つまり、建築家という言葉自体、非常に曖昧なものということです。 「作家というものは、その作品によってしか自己を表現しないものだ。」というのが私の信念です。 それは、建築に限らず、音楽や小説などの全てのジャンルに言えることだと思います。 しかし、建築において、唯一ともいえる差異があります。 それは、外部の資本を必要とする。つまり、資金のほとんどを他者に求めて具現化しなくてはならないということです。 その場合、資金を出資したものがその所 有者なので、住宅であれば当然施主が所有者です。…