Category Archives: 2010

TNデザイン一級建築設計事務所

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夏休みシリーズ、豊田市第二弾、「豊田市美術館」 美術館といえば、谷口吉生。 この端正な建築は、美しすぎる・・・。 手前はリチャード・セラの「ダブル・コーンズ」 この日は、建築の写真をとっている人がやたらといてビックリした。 このアングルは、人が柱に隠れたスキに撮ったもの。 今回の企画展示は、あまり面白くはなかった。 18日からは、石上展をやるらしいが、どうなんでしょ。 石上さんはアーキテクトというよりアーティストな感じ。夏休みシリーズ、豊田市第二弾、「豊田市美術館」 美術館といえば、谷口吉生。 この端正な建築は、美しすぎる・・・。 手前はリチャード・セラの「ダブル・コーンズ」 この日は、建築の写真をとっている人がやたらといてビックリした。 このアングルは、人が柱に隠れたスキに撮ったもの。 今回の企画展示は、あまり面白くはなかった。 18日からは、石上展をやるらしいが、どうなんでしょ。 石上さんはアーキテクトというよりアーティストな感じ。…

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presentation-2

もう一週間前になりますが、住宅設計のプレゼンテーション。 こちらのエントリーから早3ヶ月近く・・・。 こちらは、初回ですので結構緊張ものです。 クライアントにとっては、初めて見る計画案でも、設計する側としてはかなりの検討を重ねている場合がほとんどです。 敷地を見た時のインスピレーションは大事なもので、それが計画の全体像を決定づけていることがよくあります。 しかし、それだけで計画が成立するかといえば、しない場合の方が多いです。 建築は用途という重要な役割がありますので、それに見合う機能を盛りこまなければなりません。 様々な法的制限も考えなければなりません。そして、一番気になる予算・・・。 以前は、検討段階のものを全て見せたり、ケース別で案をまとめてみたり、いろいろ工夫してみたりしていた頃もありましたが、 なかなかスムーズに理解してもらえないことも多く、今では案を絞って絞りきったところでプレゼンを行うパターンで落ち着いてきています。 事務所によっては、膨大なプロセスを共有する手法をとっているところもあるようですが。 さて、今回のプレゼンテーションはと言いますと・・・ 模型を持参したのですが、ケースから出してビックリ!模型が崩壊していました。 いつもは、模型の製作に両面テープはあまり使わな…

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presentation-1(番外編)

プレゼンを無事終えて帰路の途中。 連日の睡眠不足で、猛烈な睡魔。 耐えられなくて、途中のサービスエリアで休憩しました。 車内でぐったりしていると、若い男性が近寄ってきた。 「すいません、車、写真取らせてもらっていいですか?」 突然の依頼にビックリするも、礼儀正しい若者だなと感心しつつ。 私「車、降りたほうがいい?」 男性「あ、大丈夫ですよ。ピカッ!(フラッシュの閃光)ありがとうございました。」 「友達がカルマンの1957年に乗ってまして。あっカルマンだと思って。」 私「57年はすごいですね。」 若者は、さわやかに去って行きました。うーん清々しい。 でも、57年のカルマンと言えば、カルマン乗り垂涎の逸品です。 俗に言う”角テール”ですね。 空冷ワーゲンはより古いほうが、喜ばれます。 理由はいろいろありますが、僕的には新しいものは、デザインの洗練度が落ちていきます。 機能を求めると、デザインが崩されるという典型ですね。 もともと機能を求めて車乗ってないんで、それならデザインのいいものをという気持ちは想像出来ると思います。 僕のは67年なのでさらに10年前です。人間なら53歳。僕のは43歳。 いやぁ、こんな老体の車にあんな若い乗り手がいるんですねー。 本人じゃないけど。もしかして、年上の友…

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presentation-1

現在設計中の住宅の打ち合わせ。 今回は、クライアントのご好意でお食事会を開いていただきました。 美味しいうなぎをいただきました。ご馳走様です。 2度目の提出案もご満足頂けたようです。 これから、細部の検討になると思います。 やはり、設計するものとしては、案を気に入ってもらえることがなにより嬉しい。 うまくいかないことも、たくさんありますが、こういう一時は幸せな気持ちになります。 そして、今回の打ち合わせはクライアントの人となりを知ることができる有意義な時間でもありました。 建築はどんなテクノロジーが利用されようとも、人間のために存在している以上、利用する側の人となりを知ることは、住宅を設計する上で非常に重要です。 クライアントに限らず、同じくらいの世代と話をすると、似たような立場で仕事をしている場合が多いので、仕事に対する姿勢や考え方は非常に興味があります。 しかも、他分野の仕事の話は聞いているだけでも、ワクワクします。 それぞれの仕事の華やかな部分というのは、巷の情報源でもある程度知ることはできます。 しかし、苦労話というのはなかなか聞けません。 失敗談や問題点は、笑い話になるならば話せても、笑えないことも多いからかもしれません。 それは、どんな仕事をしていても同じなんだと思います…

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岐阜シリーズを終えて、愛知に突入、豊田市です。 今回のメインのひとつ、妹島作品。「逢妻交流館」です。 妹島さんの作品は、本当に考えさせられます。 建築の本質とはなにか。 専門的な話は色々ありますが、とりあえず一般的で基本的な話。 建築の使われ方について。 安藤さんの建築には、張り紙なんか全くありません。養生テープなんかもっての外。 そして、それに使用する側が常に意識して使っています。 長良川国際会議場の給湯室でさえ、そうだと案内された方に言われました。 しかし、妹島さんのガラスには必ず養生テープが貼られる。 安藤さんのコンクリートには貼られないのに。 ガラスにきちんと衝突防止のマークが付いているのにもかかわらず。 ガラスを使った建築をコンペで選んでおいて、あんな使い方をしていいのなら建築をデザインすること自体を冒涜しているとしか思えない。 壁にしたって、張り紙をやたらとするのも安藤さんの建築には見当たらないのに、ここでは・・・。 SANAA建築は海外や美術界等専門的な分野でとても評価されているのに、それが建築家の評価に全くつながっていないのではないか。 建築家の地位自体が未だ認められていないのだろうか。 そしてそれは、SANAA自身がアーキテクトではなくアーティストとなっている証拠か…

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引き続き夏休み岐阜シリーズ第六弾、長良川国際会議場。 久々の安藤作品であります。 しかし、当初は私の予定には入っておりませんでした。 岐阜ツアー二日目の宿は、予約担当の妻から「ちょっと高級なの」とは聞いておりましたが、ホテルの前面通りに曲がった瞬間視線は釘付け。 なんか安藤テイストな建築が異様なオーラを纏って、隣に建ってるんですけど。 ちなみに一日目は、黒川紀章氏設計のホテルだったのですが、あまりよくなかった。 チェックインも程々に、これ安藤っぽいんだよなーとつぶやきながら通りの看板確認したら、「設計者は安藤忠雄」。 だよねーと頷きながら、納得。でも、この作品知らなかった。 ホテルの隣が安藤建築。いいですね。 でかした妻セレクション! しかも、近くにとっても美味しい居酒屋がありまして、お酒は飲めないですが料理が最高。 いいぞ妻チョイス! ということで、このあとに名古屋に向かう予定になっていましたが連泊決定。 この日は、「長良川国際会議場」を拝見するのは後回しにして、その美味しい(この時点では美味しそうな)居酒屋さんへGO! 店名は「古風人」。 ごちそうさまでした。 そして、明後日にじっくりと建築内(長良川国際会議場)を見ることが出来ました。 まずは圧巻の「市民ホール」。 4層吹抜。 …

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岐阜シリーズ第四弾、「瞑想の森」。 伊東豊雄作品。 これは最近では、ちょっと無いくらい感動ものでした。 ただ、内部は見ることが出来ませんでした。 というのも、あまりにも見学者が多いらしく、市営の葬祭場であるためにクレームが出ているそうです。 朝早い時間など、利用者がいない時間帯であれば見ることが出来るそうですが。 確かに利用する立場で考えると無理もありません。 エイが泳いでいるようです。 このシェルの薄さも絶妙ですね。 雨水の処理はどうなっているのでしょうか。 死ぬときはここで火葬してもらいたいと思うので、死ぬ間際には各務原に移住しよう。 という妄想をしました。…

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GOOD DESIGN EXPO 2010-II

今年は例年よりも、時間をたっぷりとって会場に訪れてみました。 余裕を持って来たつもりでしたが、あまりの人の多さと展示のボリュームに圧倒されてしまいました。 とても、2時間くらいでは全てを網羅できる感じではなかったです。 でも、とても楽しく、そして刺激的な一時でした。 飛行船は最近の企画ですが、飛んでいるのを一度も見たことがなく。 今回、初めて見ることが出来ました。 フワフワ感が、なんともかわいらしい。 風船好きの娘が喜んでいました。 良い結果を期待しつつ、お祈りをしながら。…

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GOOD DESIGN EXPO 2010

今年も運良くお祭りに参加できることになりました。 グッドデザインエキスポ2010です。 例年、刺激的な展開となっております。 メインブースらしき設置風景。 熱気に包まれながらの設置で毎年のことながら、大変そうです。 昨年は赤で、今年はグリーンが基調のチケットブース。 ご興味のある方は、是非会場へ。 明日から3日間開催しております。 このサイトのデザインも面白いですね。…

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岐阜シリーズ第三弾、「マルチメディア工房」。 SANAAの作品で、98年の建築学会賞を受賞してます。 色々と痛々しい状況になっておりますが、このデザインの秀逸さはやはり只者ではありません。 予約が無いにもかかわらず、館内を丁寧にご案内していただきました。 担当の方に感謝いたします。 訪れる際は予約をしましょう。 さて、建築について。 学生が使用するということで、かなり雑な扱いを受けている印象がありました。 もちろん学園側の事情もあってのことでしょうが。 もう少しメンテをしてもらえれば、かなり改善されると思われました。 そして、建築設計の難しさを痛感したのも事実。 形を決めることがデザインでは無いと常々考えておりますが、これだけ繊細になってくると 使用する側のキャパシティも含めて、デザインしていくことも必要だと思われます。 屋根なのか床なのか不思議な感覚。 この感じは、近作にも生かされていると思います。 そう言えば、この丸い手摺なんかの形状はしっかり継承されてますね。…

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gifu-2

岐阜シリーズ第二弾、「養老天命反転地」。 今年5月に亡くなってしまった、荒川修作さんの作品。 荒川さんは建築も作っているけど、こちらの施設の方が僕は好き。 上の写真はオフィス棟ですが、本当にオフィスとして使用したかは不明。 荒川氏のたくさんのドローイングが壁にかけられているのは興味深かった。 そして、アートが直接的に視覚や聴覚以外の肉体感覚を刺激するということを初めて体験した。 それは、メインパークに入った時のこと。 歩いていたら、本当に平衡感覚がなくなってきて、足元がふらついてしまった。 それは、ほんの一瞬の事だったけれど自分でも驚いた。 地面が傾いている事は頭で理解している筈だから、そんな現象はそうそう起こらないとタカをくくっていたからだ。 これは、本当に面白い感覚。 三半規管とはいかにもろいものか。水平垂直というものがいかにもろい概念か。 身体を揺さぶることで、概念を揺さぶられる気分はこんな感じか。 なるほど。 他にも不思議な光景が。 着いたときには少し小雨がぱらついていたのに、帰る頃になったらドピーカン。 真夏の青い空が広がっていましたとさ。 暑くて体はバテているのに、感覚だけ研ぎ澄まされる感じが新鮮でした。…

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今年は帰省を早々に切り上げて、訪れたことのない土地に建つ建築を見に行くことにしました。 今回は岐阜。 長野の隣県ですが、一度も訪れたことがないのです。 多治見は暑くて有名ですが、真夏にしかもエアコンのない車で行くのは気が引けましたが、まずは行ってみないと。 最初は、セラミックパークMINO。設計者は磯崎さん。 なかなかのスケール感です。 住宅を主に設計する身としては、こういうスケール感を身につけることは建築を見ること以外に学ぶ方法がないので、じっくりと感じてきました。 エントランスまでのアプローチが整備されているのですが、それが屋根付きで長く地域の方がフリーマーケットのように店を出しています。 さらに、お年寄りの方も多く、美術館に来るよりちょっと立ち寄ったという程度の感じでホワイエに人が集まっていました。 こういう施設は割と入りづらいイメージがあるのですが、とても開かれた感じが良いと思います。 建築の持つ荘厳さと気軽なイメージとのギャップが多少ありますが、あまり敷居が高いよりは人が集える雰囲気を持つことは重要だと思いました。 ただ、磯崎さんのデザインはそういうことを目指しているとは思えないので、評価できるかどうかは微妙ですけど。 建築については、外装の色合いがとても好感が持てました。…