M2-house現調

新規契約クライアントの現地へ。
松本なのですが、こちらは長野と全く街の雰囲気が違います。
お城はあるし、親水性の高い街並みで美しいです。
なんとか現地からお城が見えないか確認すべく、ドローン出動。
10M以上、上がっても見えないことが判明し、眺望はほぼ諦めました。
#5115以来、あまり作っていない都市型住宅になりそうです。

田園風景と都市的環境のハザマの環境で、建築にできることは何なのか。
思いを巡らせて、その思いをクライアントと共有して、今の僕にできる最高の建築を提供する。
時間の許す限り、悩み抜き、知恵をしぼる。
それしか良いモノの作り方を僕は知らない。

以前に勤めていた事務所の同僚が、クライアントに喜ばれるものを作りたいと言った時、僕は違和感を持った。
その彼の意見はもっともな意見だし正しいと思う。でも、それは建築家でなくとも出来ることだ。
建築家であると自負するためには、やはり自分の考える最高の建築と呼べる理想を持てなければいけないと思っている。
その結果、それに共感してもらえるクライアントが現れることが、最高の評価だと思う。
その理想を追求することが僕の生きる目的。

それを仕事と呼ぶのか、趣味と呼ぶのか、人生と呼ぶのか、そんなことには興味はない。
僕は自分の考える最高の建築を創造したい。ただそう思う。
それが出来ない環境になってしまったのなら、それは僕の力不足でしかない。
ただ、出来ないからと言って投げ出すつもりもない。

倒れたとしても、前のめりで・・・。