Category Archives: 建築デザイン思考

TNデザイン一級建築設計事務所

fiber city

遅ればせながら、FIBER CITY~東京2050 の都市計画を見る事ができました。 これは丹下先生が発表した「東京1960」の現代版なのですが、大野先生が言うように 建築家が都市を論じ、考察している気配というか風潮が少ないのは私自身も感じるところ。 建築家にとって都市は前面道路であり、ファサードをガラス張りにすれば「都市に開く」と 言ってしまうくらい、矮小な存在だ。とある芸術家が言っていたが、それに近い状況を感じる。 しかし、だからといって直接に単体の建築が影響力を持てるかと言えば、とたんにトーンダウンする。 それは建築を単体で捉えている限り困難だろう。 だからこそ、都市計画というイメージの共有が必要だ。 それぞれが出来る事は、わずかかも知れないが、同じイメージを共有している人間の活動が 点から線へ、線から面へ拡張する事でより有効になってくる。 そういう意味で、この「東京2050」で提示された都市イメージは、私には非常に魅力的に見えた。 拡張から縮小へ、「コンパクトな大都市」という概念が「東京1960」と対比している分わかりやく 自然に受け入れられる。特に地方都市の人口減少は、今すぐに問題が起こってもおかしくない。 状況は突然変化するものでもないが、かといってそれが停止するものでも…

TNデザイン一級建築設計事務所

体感-2

建築と対話をする。 自然と対話をする。 人間と対話をすることは容易い。共通言語を持っているから。 でも共通言語を持っていない他者と対話をするのは、容易ではない。 建築は動けない。それは自然も同じ。 だから、こちらが会いに行く。 会ってみなければ、どんな他者かわからない。 お見合い写真は、もう見飽きてしまった。 新たなる出会いを求めて。 九谷焼窯跡展示館 静かなファサード   顔? 西田幾多郎記念哲学館 住吉の長屋がフラッシュバック。本家よりも太っている・・・ スタルクの椅子が壁面にとけ込む。 この純度に圧倒される。 コンクリートに転写されたレイヤーがこの建築のすべて。 全てを浄化するレイヤー。 格子のレイヤーが重なるごとに奥行きが増してゆく。 宇ノ気町立金津小学校 木造は純度が下がる。それをここまで引き上げるのは設計者の力量。…

TNデザイン一級建築設計事務所

体感-1

先日、建築を体感してきた。 純粋に体感するのは、簡単なようで難しい。 建築は機能があるものだから、その機能が満たしているかどうかは、比較的簡単に判断できる。 しかし、建築と対話をするべく姿勢で感じようとすると、とても一日では判断できない。 そこが、建築の懐の深さであり、奥行きというものだ。 対話する感覚は、その場所に身をおいた者にしか得られないものだろう。 そして、それを磨く事は建築家としてだけでなく、人間としての感受性をみがくことだ。 そこに、芸術の本質があると思う。 なんでもないことが、なんでもなく見える瞬間を大切に。 新たな発見に心ときめかせつつ、感じた事。 TARNSTATION大関 小さな駅で舞っている日常を包む鉄板。 周囲はごくありふれた住宅街に挿入された異質さが心地よい。 HALFTECTURE福井 ありふれた水平線と垂直線に抗うように曲がってしまった。あるいは曲げられてしまったよう。 曲線の美意識を感じる。 福井県立図書館・文書館 自然と人工物の対比は、建築の永遠のテーマ。 色彩の美しさと素材感が際立っている。 自然に負けない自然さ。…