Category Archives: イベント関係

「SI-house」取材訪問

なかなか新作がつくれていないのですが、今年ももうすぐ終わりそうです。 多作ではないのは自覚しておりますが、ますます長期化傾向です。 まぁでも急いでも仕方ないので、イイモノをつくるという目的だけは見失わなければ あとはどうでもいいかなと思う今日このごろ。 とある雑誌の取材で「SI-house」へ。 天気が心配だったのですが、晴天に恵まれて、絶好の建築日和。 この日のために、清掃や片付けをしていただいたクライアントご夫婦には本当に感謝です。 建築家が住宅を作品として発表したり、語ったりすることを批判する意見もありますが 僕はむしろ積極的に作品として考えたい。 建築のことを考え、つくることでしか表現できない思いがあるとすれば それを、作品と呼ぶ以外になんと呼べばいいか、僕には思いつかない。 その思いを汲んで建築を大事に使ってくれるのならば、それが一番嬉しい事だし、大事なことではないだろうか。 そして、どんなモノやヒトも愛情をかけられるということが、何よりの存在価値なのだと思うから。 愛に溢れた空間は、たとえ関係のない他人だったとしても、その幸せ感は伝わると信じたい。 そういうクライアントを見ていられる僕は、本当に幸せだ。 今の僕の目標は、世代を超えて愛されるものを作りたい。 僕が絶対に会う…

ARK NOVA

ミッドタウンの10周年企画として設置されたミニ・コンサートホールARK NOVA(アーク・ノヴァ)です。 安藤展も見たかったのですが、こちらも同じくらい見たいと思っておりました。 元々、東北の震災復興で企画されたもので、その存在は雑誌で知るしか術がなかったのですが 内部も一般公開されるということで、急行です。 デザインはアニッシュ・カプーアで、建築的なフォローを磯崎事務所が対応するというコラボレーション。 カプーアは、ロンドン在住の彫刻家で、21世紀美術館にも作品があります。 私なりの解釈ですが、彼の”孔”的な作品がとても建築的で、そこに惹かれます。 その”孔”の裏側のような空間を体験してみたいと思いました。 照明が思っていたような感じではなくて、もっと周辺が明るい時間の方が内部空間は幻想的だと思いました。 周辺が暗いほうが、照明で綺麗なのかと思っていましたが、全く逆だったので、読みが外れたようです・・・。 ただ、よく晴れた日曜の午後は人出も多く、スケジュール的な問題もあり、仕方がない。 本当はコンサートも聞きたかったが、あいにくの完売。外に漏れた音で楽しみました。 内部空間を経験しただけでも、ラッキーということで・・・。…

安藤忠雄展

新国立美術館の10周年記念企画の安藤忠雄展に行きました。 ミッドタウンも10周年だそうで、2009年のグッドデザイン賞の表彰式もこちらだったことを思い出しました。 さて、この安藤展はとても楽しみにしていたので、他に開催されているイベントもあって少し強行でしたが六本木へ。 天気が良かったせいもあって、テンションMAXで突入。 開館とほぼ同時だったと思いますが、思った以上の人気でした。 チケット買うのも、少々並んでました・・・。 会場では、住宅のブースがとても混んでいるのが印象的でした。 何度も見た住宅ですが、時系列で見るとまた違った様相にも見えました。 一般的には、一番身近な建築が住宅であり、建築図面を見るのも初めての人が何を基準に建築を見るかと言えば 自分の住まいだと思います。図面よりも模型に人が群がるのも、模型がわかりやすいからだろうし、住宅ならば、 想像しやすいからだと思います。 ただ、そこで気をつけなければならないのは、スケール感。 会場にある模型もスケールはそれぞれが同じではないので、それが理解できないといけない。 安藤建築は、驚くほど小さい作品も存在するから。 面白かったのは、近年の小美術館並の豪邸のところになると、急に人がいなくなる(笑) その意味では、光の教会の原寸を再…

A’DESIGN AWARD 金賞受賞

「SI-house」が2016-2017A’Design Award の金賞を受賞しました! 世界中のあらゆるデザインが集められた中での受賞は、大変光栄なものです。 デザインの価値を高める上で、こういった一定の基準の中で評価されるということがより励みになります。 ここで考えたことや試みたことは、先人の技術を学びながら、いかにそれを超えていくかということが根本にあります。 同じ材料、工法、大きさであっても、そこにその技術が反映されていなければ、価値あるものにすることは難しいでしょう。 新しさと古さに優劣はないですが、どこに価値基準があるのかということが大事だと思います。 新しいだけのモノがあふれる世の中で、一品生産であるがゆえに完全に工業化出来ずサイトスペシフィックな環境にさらされる建築の可能性は モノという物質的な現実と映像というバーチャルな存在の間で揺れ動く繊細なものですが、 さらなる追求と情熱をもって、建築を作り続けることが私の唯一できることです。 内覧会の後の、このタイミングで受賞できたことは、とても意味のあることだと感じています。 この場をお借りして、オーナー様をはじめ、工事関係者の皆様方のご協力に心より感謝致します。 ありがとうございました! A’D…

SI-house内覧会

先日、クライアント向けに「SI-house」の内覧会を行いました。 あいにくの雨模様の天候でしたが、それほどひどくならず、夕方にはすっかり雨も上がっていました。 上の写真は竣工時のものですが、今も変わらず維持しておられるオーナー様には頭が下がります。 現在設計中のクライアントと同行したので、進行中の計画模型を並べながらお話させて頂きました。 「SI-house」のオーナー様には、この住宅の竣工と同じ時期に生まれたお子さんがいらっしゃいます。 当然生まれたときから、この住宅とともに年を重ねています。 そのお子さんが、並べられた模型を指差しながら、「おざわさん!ここは、あそこと同じだよ!」 と自分の家と似ているところを探していました。 そんな仕草が僕には、とても愛おしく思えました。 僕の仕事が誰かの心に残り、それがきっかけで建築に興味を持ってくれたなら、それこそ建築家冥利につきます。 たったひとつの住宅だとしても、それに関わる人の多くに思いが伝えられたなら、それは大変な名誉だし 誇れることだなと、改めて思いました。 次はこの自作を超えるモノを作らねば・・・。 5年前のオーナー様と自分…

バルバラ・カポキン国際建築賞

2013年度のバルバラ・カポキン国際建築賞の優秀作品(The Best 40 Works)に当事務所作品「SI-house」が選出されました。 →websiteの”PREMIO”から”Migliori opere”をクリックすると今回の受賞作品名が表示されます。 金賞の受賞は逃しましたが、世界各地から応募された中での40選に残れたことは、大変光栄に感じております。 それも、世界の舞台で小さいながらも評価を得られたことが、私にとって大変な励みになります。 建築家という仕事は、長い時間を掛けて世界を構築していく側面が多分にあると思います。 その過程において、建築家は世の中のトレンドのなかで評価されてしまうのは当然です。 しかし、トレンドというのは得てして行き過ぎたり、間違った方向に行くこともあり、必ずしも正しい方向であるとは言い切れない部分もあります。 建築家も世の中の支持がなければ生きられないのも現実です。 ですが、支持を得るために建築を作っているわけでもありません。 だからこそ、自分の信じる建築が何らかの評価を受けるということは、何事にも代えがたく最高の喜びの瞬間でもあるわけです。 そして、建築は他の芸術と違って、依頼主に提供するという大前提があります。 クライアントの影響が少なから…

デザイン住宅イベント参加

約一年ぶりのイベント参加をしてきました。住宅展なので、自作の紹介をするわけですが、他にもたくさんの建築家が出展しているので むしろそちらのブースを観察する方が楽しかったりします。 今の自分の立ち位置はどうなのか、他の建築家はどう考えているのかを知ることは とても勉強になります。 そして、自分を奮いたたせる刺激にもなります。 セルフプロデュースが苦手な僕は、なかなか仕事につながらないのがつらいとこです・・・。 でも、そんな僕でも、やるべきことは無いわけではない。 与えられる環境や仕事には、なにか必ず意味があり、自分に問いかけてくる。 人生の難問ですねぇ。…

SI-house内覧会

只今、SI-houseの内覧会中です。なんと、会場でブログの更新! 午前中は天気も良くて、気持ちの良い空間が より引き立つのを体感出来ました。 自分の作った建築を自分で体感することは、とても大事なことですが 現実にはに引き渡してしまえば、純粋に体感することはなかなか出来ません。 だからオープンハウスは、そういう自分自身の評価の場でもあります。 いい空間は時間を経てもその輝きを失いません。 それは、過去の巨匠の作品を体感すればわかります。 そして、空間もナマモノ。 使い方によってイキイキもするし死んだりもします。 たまに過去の自作に訪問して、暮らしぶりが美しかったりすると 本当に感動します。 そういうモノサシの上で、自分の作品がどのあたりなのか。 そして、近付いているのか、追い抜いたのか、いやいやまだでしょ。 そんなことを考えながら・・・。…

建築家住宅イベント終了。。。

久しぶりのイベントに参加。 関係者の皆様には、お世話になりました。 そして、お疲れ様でした。 写真はイベントとは全く関係無いです。 そこで、ふと気がついたことがある。 僕の作品をみて賞賛をしてくれるのは 玄人というかプロというか 設計者も含めて、建築の関係者が多いということ。 例えば、現場にいても、職人さん達はいろんな現場を見ているから僕の現場の雰囲気を察して、集まってくる。 そして、質問コーナー開始。 隣の現場の職人さんが集まってきたこともあるし、仕事を終えた職人さん (工事の最初の方にかかわった人)がわざわざ竣工間近に見に来たり。 SI-houseの現場監督もこの計画に興味を持ってくれたからこそ 施工を担当して頂けたということもあります。 ただ、施主の大部分は素人だから、依頼が殺到する訳でもない。 当然、イベント等で話をしていても一般ウケする要素が足りないようで 足を止める人はあまりいない。 「施主はそんな事を求めてない」などと言う人もいます。 それでも、少なからず評価をしてくれる人はいる。 もちろん僕のクライアントの皆様も含めて。 それは、とても喜ばしいことです。 一番嬉しかったのは、吉田研介先生に声をかけていただいたこと。 以前、イベントでご一緒した時に、お褒めの言葉を頂きま…