建築家の存在 住宅を含めて、建築をつくることはとてもお金がかかることです。 ましてや、デザインの優れた住宅が欲しいと思ったらいくら掛かるか分からないと思う方が多いと思います。 実際、私の事務所を訪れるクライアントの方々は、多かれ少なかれコストの問題にぶつかった経験をした方がほとんどです。 それでも、設計事務所を訪ねて来る方というのは、やはりデザインの価値を知っているからこそだと思います。 私の手がけた住宅は、総じて高額に見えるとよく言われますが、実はどの住宅も一般的な住宅の価格と変わらないものがほとんどです。 しかし、それは様々な紆余曲折を経て辿り着いた結果であり、毎回同じように成功するとは限りません。 一つ言えるのは、デザインとコストは純粋な比例関係ではないということです。 大きなくくりでは、お金をかければ可能なことが増えるのは、当然なことですが、お金をかけても辿り着けない領域が必ずあります。 そこに、到達するのが建築家としての本領だと私は思います。ただ、この行為自体が非常に時間のかかることで、まさにマンパワーが必要になります。 つまり、ビジネスとしては効率的ではないこととして切り捨てられる部分です。だから、建築設計に効率を求める事務所であれば、そこにはあまり労力を掛けません。 また、工務店にも…
建築が好きな人 Photo:sanaa, zollverein kubus, 2003-2006 by seier+seier 住宅は商品という側面も必ずしもあるかもしれない。 だからこそハウスメーカーなるものが存在すると思う。 その存在を否定するつもりは無いけれど、建築家と創る家はそういうものとは全く違うと思いたい。 車のような感覚で気軽にオプションを加えたり・・・ それは、満足感はあるのかもしれないけれど、建築の本質とは別な所で 予算がどんどん消費されていくのを目の当たりにすると、大変虚しい気分になる。 最近は、太陽光発電が事業化されていることもあり、”屋根貸し”だとかそういう 資本主義の道具にされている建築はもはや建築ではなく、単なる構築物に成り下がる。 資本を産み出すための建築物という側面は、もちろん重要な部分ではあるが それだけのために、この手の建設に関わるのは出来れば遠慮をしたい。 自分の心を削って創ったものが、結果的に資本主義の恩恵を受けるというのなら それは、願ってもない幸運であるのだけれど。 そんな幸せな経験は滅多に訪れないものだ。 ただ、建設という行為に関わっているだけでも、まだマシなのだろうが。 僕は建築が好きだ。建築を考えるのも創るのも。 そんな建築バカの創るも…
blogの引越し Photo:swedish minimal philosophy magazine By annina_hey サーバーの移動に伴いまして、ブログを引越ししました。 随分昔の文章もひと通りチェックしたりしたのですが、自分なりにちょっと歴史を感じました。 拙い文章書いていますけど、それも今の自分を再確認するためには必要なことで。 始めの方はアイキャッチ画像なんてついてない。 ひたすら文、書いてました。元々自分への問いかけだったので…
デザイン住宅イベント参加 約一年ぶりのイベント参加をしてきました。住宅展なので、自作の紹介をするわけですが、他にもたくさんの建築家が出展しているので むしろそちらのブースを観察する方が楽しかったりします。 今の自分の立ち位置はどうなのか、他の建築家はどう考えているのかを知ることは とても勉強になります。 そして、自分を奮いたたせる刺激にもなります。 セルフプロデュースが苦手な僕は、なかなか仕事につながらないのがつらいとこです・・・。 でも、そんな僕でも、やるべきことは無いわけではない。 与えられる環境や仕事には、なにか必ず意味があり、自分に問いかけてくる。 人生の難問ですねぇ。…
publish とっても久しぶりの更新です。 最近はあまりブログで発信する気が起こらなくて長らくサボっておりました。 でも、ちょっといい事があったので、報告します。 僕の設計人生初の雑誌掲載です! 僕の処女作である”#5115”が掲載されております。 以前に計画案が取り上げられたことがありましたが、実作は初めてです。 本当に小さな記事ですが、嬉しいものです。 この作品はグッドデザイン賞も受賞しているのですが 雑誌への掲載というのは、初めてです。 no.555の土田さんの推薦があってのことなので、とても感謝しております。 この場を借りて土田さんを含め、関係者の皆様に御礼申し上げます。 これをキッカケに、事務所のことを知って頂けるといいなぁ。 興味のある方は書店で見つけたら、見てみて下さい。 It is updated after a long time even if I take it. Which had been slacking off for a long time I feel that originate at the blog too much not occur recently. But, because there was a nice little thing, I will …
ボツ案 設計の仕事は、なにもないところから未来の建築を想像して形にしていく事ですが その裏には形にならない数多くのボツ案があります。 それは、設計者の頭の中で消去されるものもありますし、設計も図面も完成している けれど(様々な理由で)建たなくなることもあります。 その逆に、建築家の画をみて、建てたいということもあり得ます。 多くの仕事は依頼されてから、構想がスタートしますが、構想にあわせて土地を用意して実現することもあります。 上の写真はすでにボツになってしまった案です。 この敷地には、別の建物が立つ予定ですが、この案とは全く違うものになるでしょう。 僕が設計するかも定かではありません。しかし、僕が構想したこの建築は確かにここにあります。 幻のように儚い夢でありますが・・・。 The work of architectural design, it is to go to the form to imagine the architecture of the future out of nothing, but there are a number of dead issue plan that does not in shape to the back. It has also some …
久々の・・・ 久々の更新でございます。 長らく放置しておりました。 お楽しみの方がいるのかいないのかわかりませんが、お付き合い下さい。 最近は、カルマン様の具合がすこぶる悪く。 ついに久々の不動車になってしまいました。 パーツを交換すればいいのですが、少し気分を変えて、自転車通勤を始めました。 娘の自転車を新調したので、それを借りています。 写真のようなとっても田舎チックな風景の中を、自転車で走るのは 想像以上に気持ちのいいものです。 気候も大分過ごしやすくなりました。 秋の気配を感じます。 秋の味覚も・・・。 コメおいしそー。なんて。 天気のいい日限定ですが、続けたいと思います。 運動不足だし・・・。…
sofa 前回エントリーのsofaがやっと完成しました。仕上りは思った以上にイイ感じ。 思わずニンマリしてしまいます。 色んな方々のご協力のおかげです。 この場を借りて御礼申し上げます。 ちなみに、sofaのみのオーダーも承りますので ご興味のある方は、ご連絡下さい。今週末に納品です・・・重さも半端ない・・・。…
そふぁー SI-houseのsofaの打合せ。 本当は竣工と同時に納入予定だったのですが 大幅に遅れてしまいました。 長く使うものであって欲しいので いろいろな選択肢の中で、クライアントの希望に合うものを考えていった結果 僕のデザインを選択して頂きました。 大変、光栄なことです。 専門ショップにオーダーすれば、品質面では安心ですが 革の素材感を求めると、金額はかなりの額になります。 デザインで妥協して、ショップの規格品という可能性もありましたが 手探り状態ながら、なんとかフルオーダーで製作可能な方法に辿りつきました。 専門ショップの座り心地は、誰が座っても心地いいように考えられているので やはり、デザイン上はどうしても一般解になりがちだと思います。 その部分において、少しでも突っ込んだ提案が出来ないかと考えてデザインしました。 完成が待ち遠しい・・・。…
砕石 先週末に、久しぶりに飯田へ。 クライアントご家族にお会いして来ました。 今回の目的は、外構の砕石入れ替えのお手伝い。 砕石もきちんとしようとするとそれなりに費用もかさみます。 せめて、人工(にんく)だけでも協力できることはしたいです。 3人でやったら、1時間ほどで終わりました。 芝もだいぶ根付いてきましたし、中庭の樹木も古い葉を落としてもらって 元気に新芽を出していました。 いろいろなお話も聞けて、とても楽しいひとときでした。 すっかり長居してしまいました。 この場を借りて、クライアント様に御礼申し上げます。 とっても良い感じになりました。…